[カフェ瀬戸の海]10月活動報告

令和5年10月10日(火)

 朝夕の気温が少し下がったものの、日中の暑さは夏を思わせるこの季節。今年の秋も短く、夏が終わればすぐに冬に入ってしまうのでしょうか。

 さて今回のカフェ瀬戸の海では玉野歯科医師会より谷本先生をお招きして「お口の健康について」の講演会を行なっていただきました。後半には岡山県歯科衛生士会の延原さんより、より実践的な口腔ケアについてのお話を伺いました。

 谷本先生からは、口腔環境が認知症に与える影響や高齢化とともに変化する口腔環境についてお話がありました。普段からかかりつけの歯科医を見つけて、定期的に診察をうけることが望ましいと言われていました。また病院まで来られない方のために訪問診察をしてくださる歯科医もあると紹介していただきました。

 後半からは歯科衛生士の延原さんよりお話をいただきました。毎日のブラッシングの方法や簡単にできるお口の体操などより実践的なお話があり、皆さん熱心にお話を聞いておられました。

 認知症予防だけではなく健康寿命を延ばすためには、やはりお口の健康は欠かせません。そのためにも普段よりかかりつけの歯科医の先生に診てもらいながら口腔環境に気を付けてゆきたいものです。

[カフェ瀬戸の海]8月活動報告

令和5年8月8日(火)

 今年の夏も「危険な暑さ」と言われるほど本当に暑く、厳しい日々が続いております。

 今回のカフェ瀬戸の海では、介護を実際に行っているご家族の方をお招きし、介護体験談をお話いただきました。

 今回は3名の方にお話をいただきました。昨年もお話いただいた方は、後日談や現在の様子をお話いただきました。認知症は進行する病気ではあるものの、環境が整っていると進行のスピードが抑えられるというのは本当なのだと感じました。また今回初めてお話いただいた方は、介護される側の周りの環境を整えることに注力することで、その人らしい言動が見られるようになり、今の親子の形ができているのだと教えてくださりました。

 最後にグループワークを行いました。「自分が同じようにできるかは自信がない。」「自分の言動を振り返ることができて反省する点も多いと感じた。」「どうやったらあんな風にできるのか?」などそれぞれの参加者の方の心に何か響くものがあったように思いました。実際に介護を行なっている方のお話を聞く機会は少ないので、今回のカフェでの聴講がとても良い経験になったことと思います。


[カフェ瀬戸の海]7月活動報告

令和5年7月11日(火)

 梅雨の合間の暑さに、今年の夏も厳しくなりそうな予感がする今日この頃。
今回のカフェ瀬戸の海では、「バランスの良い食事」と題して、普段の食事や栄養についての講義を管理栄養士の先生に行なっていただきました。

 高齢者が陥りやすいフレイル。そこから抜け出すには運動や活動などの要素もありますが、やはり一番大切なのは食事です。特に栄養のバランスがとても大切で、多くの種類を偏ることなくまんべんなく摂取することが求められるとのことでした。また青魚に含まれるDHAは脳の活性化に効果があるとされており、普段から意識して摂取すれば認知症予防につながるかもしれないそうです。

 最後にグループワークを行いました。「みそ汁に肉や野菜を入れて豚汁にして食べるようにしている。」「青魚を意識して食べられるように、朝食には必ず鰯をつけるようにしている。」など多くの意見が聞かれ、大いに盛り上がっていました。普段の食事を意識的に見直し、少しの工夫を加えるだけでも大きな効果が期待できるのではないでしょうか。これから夏本番!夏バテしないためにも、食事に対する意識や工夫のヒントが皆さんのお役に立つことができれば幸いです。


[カフェ瀬戸の海]6月活動報告

令和5年6月13日(火)

 今年は梅雨入りが例年より早く、鬱陶しい天気が続いている今日この頃。今回のカフェ瀬戸の海では「知りたい介護サービス」と題して、玉野市介護支援専門員協会より講師の方をお招きして介護サービスについての説明や紹介を行なっていただきました。

 今回は介護保険の施設サービスについて重点的にお話をしていただきました。聞きなれた施設の種類から、比較的新しく導入されたサービスを一つづつ丁寧に教えていただき、参加者の皆さんも真剣に話を聞いておられました。特に金銭面についてもお話をしていただけたので、施設サービスを利用するときの一つの目安となるのではないでしょうか。

 最後にグループワークを行いました。まだ利用するまでには早くても、いざという時の選択肢は多い方が良いもの。参加者の皆さんにとって今回のカフェでの経験が、いざという時の検討材料になれば幸いです。特に介護保険はまだ既存の制度と比べても比較的新しい制度で、日々改変がされており専門職でも分かりにくい制度です。そんな介護保険を少しでも身近に感じていただけたのではないでしょうか。


[カフェ瀬戸の海]4月活動報告

令和5年4月11日(火)

 桜の花は見ごろを終え、葉桜の緑が初々しいこの季節。今回は新年度初回ということで、毎年恒例の河口先生より「認知症への理解」と題した講演会を行いました。今回も例年通り多くの方々にご参加いただくことができました。


 毎回、認知症についての基本的な考え方や最新情報などを分かりやすく教えていただいており、今回も新しい見解として「超高齢者のアルツハイマー型認知症は病気ではなく老耄(ろうもう)である。」「アルツハイマー型認知症は特殊な病気ではなく、老化であり誰にでも起こりうること。」といった認知症研究者の言葉をご紹介してくださりました。つまり認知症は老化という自然現象の一部であり、ごくありふれたものだということです。

 講演後にはグループワークを行いました。90歳近い方でもスマートフォンを使い情報を集めたり、動画を楽しんだりと若者さながらに使いこなしておられるそうです。河口先生は「認知症の進行を遅らせるには、それまでの生活を続けることが一番。」と言われていました。その人ができること、したいことを大切に継続できるように支援することの大切さが今回のカフェを通して地域に広がってゆけば「認知症になっても安心できる社会」の実現に一歩近づくのではないかと感じました。