[グループホーム こまくさ]12月活動報告

令和4年12月19日(日)

クリスマス会&忘年会

 今年も毎年恒例のクリスマス会&忘年会を開催しました。年末にかけコロナ感染症が拡大したため、ご家族には参加をご遠慮していただきましたが、今年もこまくさの皆さんは元気いっぱいに年末の恒例行事を楽しんでおられました。

 イベントに会わせて皆さんと準備を行い、ついに迎えた当日。いつもとは違う騒がしい朝に「今日は何するん?」「何が始まるんでぇ?」と口々に言いながらも、何やら楽しそうな雰囲気にワクワク。

 今年は花笠音頭からスタート。踊り子は3名。会が始まる前にお化粧と着付けを済ませて、べっぴん3姉妹でいざ本番。今年初参加の方も練習のかいあって、息はピッタリ!皆さんは歌で応援します。「良かったよ~」「すごいなぁ」と皆さんから大絶賛の花笠音頭となりました。

 次は恒例のDVD鑑賞で今年一年を皆さんと振り返りました。おいしい物を大きなお口いっぱいで頬張る姿に大笑いしたり、お別れの映像に涙したり…皆さんそれぞれ今年一年を振り返っていました。
 振り返りの映像の後、河口先生の想いから始まった「こまくさ」、先生と共に歩んできた20年以上の歴史が流れました。今年で退職される河口先生と過ごす最後のクリスマス会。先生には内緒で、この日の為に皆さんで少しずつプレゼントを準備していました。先生の「今まで本当にありがとうございました。」の言葉に皆さんも思わず涙されていました。

 今年のゲームは、2チームに分かれての対抗戦!チームごとにお題をクリアしパズルのピースをゲット、先にパズルが完成したチームの勝利というゲームをしました。
書かれたお題は様々。ジェスチャーゲームや計算対決、黒ひげ危機一髪に風船バレー。いつもやっているゲームでも真剣勝負となれば話は別、普段よりも力が入り、次第に会場は大盛り上がり!!

 最後は皆さんお待ちかねのサンタクロースの登場。今年はフィンランドから本場のサンタ?がやって来たそうです。
イベントは大盛況のうちに幕を閉じ、ゲームをして大笑いすれば自然とお腹が空いてきたところで、待ってましたの昼食タイム。今年は豪勢に海鮮チラシ寿司と恒例のおでん。皆さん「おいしかったわぁ」「もう食べられん」とお腹いっぱい召し上がっておられました。

今年もコロナに振り回される一年となりました。緩和と制限を繰り返しながら思い通りに過ごせず、悩んだり時にはイライラしたり…ご家族の参加もギリギリまでスタッフ同士で悩み抜きました。そんな中で迎えた今回、普段のストレスを発散できるよう、皆さんに楽しんでいただくことを一番に考え準備にあたりました。ゲームやDVD鑑賞での皆さんの笑顔を見ると少しはお役に立てたのではないかと思います。来年も河口先生の「これからも上の目指してください」の言葉を胸に、皆さんと共に「こまくさ」を盛り上げてゆきたいです。

[グループホームこまくさ]2月活動報告

令和4年2月3日(火)

行事はみんなで楽しもう ~節分祭~

 1月はいぬ、2月は逃げる、3月は去る。つい先日、年が明けたように感じるこの季節。コロナ禍であってもそれは変わらず「はえーなぁ。1年あっという間じゃ。」と声が聞こえてきます。
そして気が付けばもう節分。毎年酷使してきた羽織袴はもうボロボロ。今年は何年かぶりに袴つくりに皆さんで挑みました。まずは袴用に新聞を真っ黒にせっせと塗っていきます。

 「ここは前身かな?」「これは襟になるん?」とあ~でもないこ~でもないとワイワイにぎやかです。型ができたら好きな柄を選んで数日かけて丁寧に貼って完成です。2Fでは鬼の金棒とお面を作りました。あとは当日のお楽しみ!

そして2月3日、節分当日!外は凍えるような空気の中でも、やっぱり外でみんなで楽しみたい!ということであれこれ着込んであったかくしていざ外へ!そして2月3日、節分当日!外は凍えるような空気の中でも、やっぱり外でみんなで楽しみたい!ということであれこれ着込んであったかくしていざ外へ!
まずは「鬼のパンツは~いいパンツ~♪」としっかりと体を動かして準備運動。寒いけれど、久しぶりに外でみんなで集まると笑顔も一杯。今年の福女のお二人がみんなで作った羽織袴に着替えて皆さんの前へ。「よぉ似合っとるよぉ~」「作ったん?すごいなぁ~」と盛り上がます。まずは「鬼のパンツは~いいパンツ~♪」としっかりと体を動かして準備運動。寒いけれど、久しぶりに外でみんなで集まると笑顔も一杯。今年の福女のお二人がみんなで作った羽織袴に着替えて皆さんの前へ。「よぉ似合っとるよぉ~」「作ったん?すごいなぁ~」と盛り上がります。

 いよいよ鬼の登場。鬼役のスタッフに誘われ「おう!ええぞぉ」と急遽男性の方も鬼として「鬼が出たぞぉ!」と一役買ってくださいました。まずは福女のお二人から力強く「鬼は~外!福は~内!」と豆が飛んでいきます。その後は皆さん寒さを忘れて豆をまきます。でも皆さん優しく投げてくれるので「お?くれるんか?」と鬼役の男性の膝の上にはいつの間にか豆の山が…そして優しい鬼はそっと逃げてゆきました。

 豆まきを終えて中に入ると、次は巻き寿司づくりスタート!
まずは酢飯づくり。1F・2Fどちらからも合わせ酢のいい香りが漂います。アナゴ、卵、きゅうり、エビフライ、牛肉、カニカマ等々、具もたくさん用意して好きな具を好きなだけ♪

 今年も皆さんの酢飯を伸ばす手、色合いを考え並べる指、えいっ!と具を巻き込む表情、優しく巻きすを握り、おいしそうにほおばる顔を見て「本当にすごいなぁ!」と感激しました。
年明けよりコロナの第6波がやってきて、面会や外出が中止になり、ようやく元の生活に戻りつつあった日常から真っ逆さまな状況となった矢先の節分祭。だからこそ皆さんにはしっかりと楽しんでいただくことを一番に考えました。「ありがとう。良かったわぁ」の言葉に少しほっとすると同時に、皆さんの持つ力強さを感じることができました。来年こそ皆さんと一緒に、大手を振って豆まきを楽しむことができるよう願っています。


[グループホームこまくさ]12月活動報告

令和3年12月19日(日)

こまくさクリスマス会&忘年会

秋より新型コロナ感染症が一段落し、県内の感染者も一桁台もしくは感染者ゼロの日が続いたということもあり、今年のクリスマス会はご家族の方にご参加いただくことになりました。直接面会がある程度できるようになったとはいえ、普段のお年寄りのご様子を間近に見られるということで多くのご家族にご参加いただくことができました。

 またこのコロナ禍に新しく入居された方もおられ、ご家族より「家族同士の顔が分からなくなってしまった。」というお話を受け、顔合わせができる機会として運営推進会議の開催も同時に行うことができました。

 当日はクリスマス会の様子を後方から距離をとって、ご家族が見守るという参観日のような形式をとらせていただきました。マスクの着用や消毒・換気などの基本的なことに加え、ふれあいの自粛や入退室のタイミングをずらすなど、今できる限りの対策を行ない感染予防に努めることにしました。

 クリスマス会の始まりは恒例の一年の振り返りDVD鑑賞よりスタート。今年も現状でできる範囲の中でできる限りその人らしく生活できるよう様々な取り組みを行ないました。コロナ禍でも変わらない皆さんの笑顔やたくましい皆さんの姿が画面に出てくる度に、こちらが力をもらえ嬉しく感じました。またコロナ禍でなかなか会えず、電話や少しの面会時間でしか見られない、画面に出てくる父親・母親の顔を見て涙ぐむご家族もおられました。

 DVD鑑賞の次は花笠音頭で盛り上げてくださいました。例年ならお一人の方にお任せしている花笠音頭。「私も着物を着て踊りたい!」と今年は飛び入りの方がおられ、ぶっつけ本番にも関わらず二人で大いに盛り上げてくださいました。続けて院長先生のお子さんによる踊りもあり、「かわいいなぁ」「元気ななぁ」と皆さん目を細めておられました。

 今年の出しものは「すごろく」です。利用者・スタッフが紅白に分かれての対抗戦!普通のすごろくとは違い、じゃんけんや計算、体操など体と頭を使って挑みます。サイコロを優しく投げる方、力強く思い切り投げる方、皆さんサイコロを投げる手にも力が入っておられました。

 サイコロの目によっては福笑いやジェスチャーゲームなどもあり、会場はヒートアップ!大きな笑い声が響いていました。結果はというと白組のサイコロの目がなぜか1ばかりが続いて紅組の勝利!そして白組リーダーのスタッフは罰ゲームとなり、白組の皆さんよりお化粧をしていただきました。皆さん躊躇なく顔を白く塗り、途中から落書きに変わり、最後にはハイポーズで記念撮影。「かわいそうななぁ」という人、「なんじゃぁ!」大爆笑する人と皆さん思い思いに楽しまれていました。

 最後にサンタからプレゼントをもらい今年のクリスマス会は幕を閉じました。

 本来ならご家族が隣に座って一緒に楽しんでいただけるはずのクリスマス会。それでも参加できなかった昨年と比べれば少し進歩したのではないかと思います。これから以前の生活とは違う様式に変わってしまったとしても、「できる範囲の中でできることを精一杯楽しむ」ことを胸に、来年も皆さんと一緒にクリスマス会を迎えられるように祈っています。


[グループホーム こまくさ]10月活動報告

令和3年10月10日(日)

こまくさ運動会

 秋の心地よい風の中、緊急事態宣言下ではできなかった近所の散歩にも出かけるようになり、少しずつではありますがコロナ以前にできていたことを生活の中に感じることができるようになりました。毎年恒例のイベントもコロナ仕様になったものの、できる範囲の中でしっかりと楽しむことをコンセプトに今年もこまくさ運動会を開催しました。

「今年の運動会は10月10日じゃって」と日程が決まると皆さんで協力して準備を行ないました。こまくさ運動会は毎年恒例の玉入れの玉チェックはもちろん、案内状やプログラムまで手作り感満載です。また当日に向けての練習にも力が入ります。「それ!」「入った~!」等、練習から皆さん本番さながらの盛り上がり!

そしていよいよ本番当日…

 玄関には皆で作った立派な横断幕とプログラム!「わ~、えー天気じゃな~」「運動会日和じゃなぁ」と皆さんが口にするほど今年は天気に恵まれました。

 早速、ラジオ体操で体が温まったところで、まずは借り物競争よりスタート!借り物の内容は様々です。帽子やエプロンといった物から12月生まれの人、カメラマンなど細かな指定のあるものまであり、会場が元気な声に包まれました。

 次は恒例の玉入れ!今年は投げるのが難しい方でも参加できるよう、転がしても投げても点が入るように一工夫。「よーい、スタート!」と同時に紅白の玉が弾けます!「入った!」「入りゃーせんが」と一喜一憂しながら皆さん真剣勝負に徹しています。「立ってするわ!」と言われる方もおられ、ハラハラドキドキの好勝負となりました。

 競技を終え、集計の間は敵味方なく仲良く踊りを楽しみました。皆さんハッピに身を包み炭坑節です♪「月が出た出た~♪」と踊る人、手拍子をする人、楽しみ方は人それぞれです。

 そしていよいよ結果発表!…今年は白組の勝利!勝った白組には優勝旗が贈られ、紅組にはカップが贈られました。そしてしっかりと全競技に取り組まれた皆さんにはメダルが贈られました。最後に感想を聞くと「あっという間に終わってしもうた」「天気が良かったから気持ちよかった」と皆さん楽しまれていました。

 運動会でしっかりと体を動かした後は、お待ちかねのバーベキュー!皆さんお腹いっぱいいただきました。「おいしい!えー肉じゃなぁ」「もう入らん、はち切れそうな」と皆さん大満足のお昼となりました。

 今年は本当に天気に恵まれ、食事が終わった後もしばらく外でのんびりと過ごされる方が多かったのが印象的でした。こうやって心地よい秋空のもと、みんなと一緒に食事をする。コロナ以前は当たり前に普通にできていたことが、当たり前ではない状況だからこそ、「今、ここで」今のその時をしっかりと楽しむ大切さを改めて感じることができました。

[グループホームこまくさ]5月活動報告

令和3年5月13日(火)

涙あり、笑いあり、おめでとうグループホームこまくさ祝20周年

 令和3年5月13日、こまくさが誕生して満20歳を迎えました。本来ならば、何か形と記憶に残るようなイベントの開催を以前から計画していましたが、このコロナ禍のため敢えなく延期。それでも「今、ここで」の理念のもと、皆さんと一緒にこの記念日をお祝いしたい!という想いから、このコロナ禍でも出来る範囲の中で、出来ることを考えイベントを開催することになりました。

 当日は皆さんマスクを着用し、対面にならないよう一定の距離を取って席についていただきました。

 20周年のタイトルは「涙あり、笑いあり、おめでとうグループホームこまくさ祝20周年」。ホーム長の挨拶からお祝いの会が始まりました。こまくさの花は高山のような厳しい環境でも凛と咲く花だと聞き、皆さんが口々に「へぇ~知らんかった」と感心。そしてお祝いに頂いた胡蝶蘭にも「わぁキレイ」「立派じゃあ」と感動されていました。

 挨拶に続いては、毎日の日課でもあるラジオ体操とパタカラ体操を行ないました。回数ややり方がユニット間で少し違うものの、日々の日課を全員で行うと何だか一体感のようなものが生まれます。続いてスタッフが代り合いながら、コグニサイズや計算、季節の歌や花笠音頭で20周年を皆さんでお祝いしました。「楽しいことは全部やりたい!」このごちゃ混ぜ感がこまくさらしさの一つでもあります。

 続いて20周年の記念になるものを!と考え、机の上に現れたのは3m✕3mの大きな布。さすがに大きすぎるのでミシンと洋裁の達人のご利用者様お二人が丁寧にキレイにカット。

 この布は皆さんとフィンガーペイントで彩り、20周年の記念の旗にするために用意しました。手に専用の絵具を塗られると皆さん「わ~」とびっくりされていましたが、白い布が少しずつ彩られていく内に、皆さん夢中になり真剣に取り組んで下さいました。まだまだ完成には程遠いですが、これから完成を目指して少しずつ進めてゆきたいと思います。

 20周年を祝った後、昼食はこまくさの誕生日なので豪華な仕出し弁当を皆さんでいただきました。「腹がはち切れそうなわ」「おいしかった」と皆さん大満足されていました。

 20年の間にはタイトルの通り、涙あり笑いあり、別れがあった分新しい出会いもあり、本当に様々なことがありました。こうして20周年を祝うことができたのは、現在そして今までこまくさを支えて下さった皆様からいただいた経験の積み重ねがあったからこそと思います。20周年を迎えるタイミングに新型コロナ感染症という想定外の壁によって、今までの日常がガラリと変わってしまいました。しかし、これまで20年間の経験を胸にこれを乗り越え、皆様と共にこの先30年40年と続いてゆけるようなこまくさにしてゆきたいと思います。